開発者フリートーク 38

発想は奇抜というだけで とりあえず「OK!」 ・・・ゲームを使ったクリーニング屋さんとのコラボに想う・・・

2015.01.20

私はクレーン系ゲームを開発・生産する会社で、ゲーム機の開発を担当しています。従来はゲーム業界の集客のお手伝いをするゲーム機を前提に製作活動をしてきました。
しかし、昨今はイベント業界の方々とも、リアルな(顔の見える)お付き合いが増えていって、そしていつしか、イベントを盛り上げるお手伝いにも通ずるゲーム機を前提に開発作業を進めたいと願うようになっていました。

そんな試みに、モノづくりの「拡大はあっても決してブレーキになるようなことはないだろう。」との判断で、従来、ゲーム業界専用に作ってきたゲーム機のほかにも、今では「イベント業界の方々にも喜んでいただける ゲーム機を」との条件を付して、日々開発活動にいそしんでおりました。

そうしたある日、ひょんなことから、当社の販売コンサルタントさんから不意に、「クリーニング屋さんとのコラボ」を、提案されたというか、むしろ半ば強制されたような雰囲気で推され、私は迷う時間すら与えられず、 その場に同席されていた相手方のクリーニング店のオーナーさんと、「合意」に至ったのです。

早かったですよ、、、あれを即決というんでしょうね^^;

このコラボ、じっくり考えてみれば、後でいろいろ課題は噴出してくると想像できました。その中でも最大の問題点は、「一体なんの根拠や関連性で相手がクリーニング屋さんなんですか。」という、奇抜な部分への躊躇でした。 その場の雰囲気で快諾したものの、当社のゲーム機がどんな風にクリーニング業のお役に立てるのか、理解できなかったのです。

しかし振り返ってみるに、ものづくりの大事な視点は納得ずくめの発想より、「発想の奇抜性」にあるという信念の元で、自身が「過去に例を見ないゲーム作り」に取り組んできたことを思い出しました。それならば、 今回周囲から推されて始まったゲーム屋とクリーニング店さんとの奇抜なコラボというのも、全く問題理由にはならないはずで、むしろ従来どおりの信念に沿った楽しいコラボになったと、今では喜んでいます。

結果、クリーニング店さんではたくさんのお客様に喜んでいただき、当社のゲームを通じて多くの笑顔につながったとのことでした。
口コミが広がり、子供だけでなく大人もゲームを楽しむ状況も生まれ、そしてクリーニング屋さんの売上にも貢献できたことが、本当に嬉しい出来事でした。

当社はアミューズメント業界に身を置く一方で、イベントのお手伝いができるゲーム機作りにも積極的に取り組んでいます。今回の「ゲーム×クリーニング」という仰天コラボが、今後も当社のゲーム機を来店率アップなどに、 どんどん活用していただけるきっかけとなれば、双方で協力して取り組んだ甲斐があったというものです。

最後に、この奇抜なコラボプランに気持ちよく同意し、協力してくださいました、横浜の「くりーにんぐ あさの」店のオーナー・麻野さんに深く感謝いたします。

*コラボ対象機種の「ちっちゃいバーバーカット」に関するコラムは「開発者フリートーク35」をご覧ください。