筐体のあちこちが「ギトギトになっていませんか?」
筐体のあちこちが「ギトギトになっていませんか?」
過酷な環境で長期間使われた機械は、モーター周りにも知らない間にダメージが
蓄積し、思わぬ結果を招きます。 「交換のタイミング」を見逃さないようにしましょう。
最近、お店で使われている当社の旧型機種を、最新機種にモデルチェンジしたい
というご依頼が増えており、長年頑張った機械たちが、楠野製作所に「ピットイン」してきます。
そんなある日、初代「バーバーカット」が、再生のために当社に戻ってきました。
筐体は全体が黒ずみ、強力な粘着テープでPOPを貼り付けた跡や、景品の落下跡の
陥没など、とてつもなく過酷な環境で使われていた様子が見て取れました。
▲ 当社にピットインした直後のバーバー
清掃だけでも困難だったこの「バーバー」でしたが、スタッフ一同でなんとかキレイに
仕上げ、新しいスライドユニットを取り付けようと、古いユニットを取り外してみると・・・。
専務「・・・うっ!何だ!? 手がものすごくベタベタするぞ!」
古いスライドユニットを良く見てみると、茶色い粘着質の物質が、スライドユニットのあちこちにこびりついています。 よくよく調べてみると、モーター内部のオイルやパーツが劣化し、液状になって漏れ出していることがわかりました。
▲ 取り外したモーターとプーリー
▲ スライドユニットの構造
【 モーター劣化の主な兆候 】
● 移動体が動いた後、モーターが空走する(しっかり止まらない)。
● モーターが焼きついてしまい、全く動かない。
● 動いたときに異音がする(または、動作が遅い)。
● モーター部から液状の物質が出ている(今回紹介したケース)。
今回のようなケースは稀ですが、モーターの経年劣化は、どのような機械でも発生しうることです。筐体内部にモーターやスライドユニットは定期的に点検し、もし劣化が疑われる場合は、故障やトラブルに繋がる前に、お早めに交換用パーツをご注文ください。