エレメカ博物館

有限会社楠野製作所

エレメカ博物館

エレメカ博物館
~楠野製作所の軌跡~

楠野製作所は創業以来半世紀が過ぎようとしています。
創業時は遊園地用スマートボールやパチンコなどを作っていました。
一人社長の父親が一人で立ち上げた製作会社でした。

零細企業の宿命と言うのか、父親も毎日ほとんど休日なしで働いていましたが、当時はメカトロニクスだけでも十分仕事が出来た時代で、本人にとっても良い時代だったと思っています。私が大学卒業後、一般企業を経て楠野製作所に入るまでは、ずっとエレクトロニクスとは無縁の会社でした。父親の作ったゲーム機やら光や音が出るのを聞いたことがなかったのですから。

私が入社した時には、腕の立つ職人さんが社員となっており、少しだけ会社のスケールが拡大していたものの、まだまだ小さい製作所でした。そのころから創業が同じ時代だったセガさん、タイトーさん、コナミさん、ナムコさんなどは父親がライバルと言う事すらはばかられる大企業へと躍進し、業界を引っ張っていました。


やがて時代の流れの中で、昔ながらのレトロ感たっぷりの当社の機械作り路線は、否応なく変更を余儀なくされて、エレメカの扉を開けることとなりました。

しかし、時代が進んでいるのにも拘らず、エレクトロニクスを長く受け入れなかったことは、何ら楠野製作所にとって都合の悪いことには繋がりませんでした。メカトロのみで長くやってきた経験はエレクトロニクスと合体することによってさらに活かされることに、後に気づくことになりました。

今、メカの習得や体験を積む機会に恵まれたことが基になって、弱小ながらも未だに機械作りができていることを嬉しく思います。

それでは、それぞれの時代の中で自社のため奮闘してくれた、懐かしいエレメカ機の紹介を年代別に感謝を込めて紹介させていただきます。

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