解けないプライズゲーム製作の謎

有限会社楠野製作所

解けないプライズゲーム製作の謎

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2018/10/19 解けないプライズゲーム製作の謎

開発担当 楠野博美

一般的には、大型のプライズゲームはほとんど二人用が主流ですが、

必ずと言っていいほど左右に同じゲームが入っています。

そんなことを口にすると、「そんなの当たり前じゃないか!」と

言われかねません。ところが実際に左右に違ったゲームが同居している

変わり種のゲーム機があるのです。探しても見つけるのは困難かもしれ

ませんが、私は金沢に1台あって未だ稼働しているのを知っています。

「ゲーム機の売上は割と良好!」と店長さんは言っておられました。

よかったよかった!

 

その機種の名前は「2in1コスモス?」です。一つのキャビネットの中に

棒落としゲームと紐切ゲームが同居しているのです。

もちろん、ゲーム機メーカーの楠野が製作したプライズゲームです。

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当時、こんなことができるのは自社だけだろうと思って、

ゲーム業界でどんな反応があるか、半分悪乗り気分で製作してみました。

勝算は当然見込んでいたのですが、ゲーム業界の反応は全く芳しく

ありませんでした。私は、2in1は広い敷地を有するゲームセンター

に対して購入を勧めるのは野暮な話だとすぐに実感したものの、

それならば狭い面積のゲームコーナーなら、歓迎されるとの思いで、

4機種続けて製作してしまいました。「2in1・・・」として、

シリーズ化までしてしまったのですが、ついにゲーム業界のニーズを

喚起するには至りませんでした。かなりの焦燥感が残りましたが、

それ以降続けようという気には2度となりませんでした。

未だに何が悪かったのか、原因は謎です。

 

こういう大失敗に終わった2in1プライズゲームの構想でしたが、

ひとつ言えることは、こんな失敗を重ねられるのは、いろいろな種類の

ゲームを持っていればこその話で、

この特長こそKUSNOブランドと気づきました。

 

これからも楠野製作所は、多品種少量生産を目指すことになりそうです。

 

 

 

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