人気の景品を前向きにする前向棒

開発担当　楠野

バーバーカットのことで現場スタッフから、「このゲーム機は良く

できた機械だと思うけど、一点残念な部分がある。紐を使い人気の

景品を宙吊りにすることによって、空間利用の達人ぶりを発揮して

くれるのに、肝心の景品がなかなか前を向いてくれないのは、イラ

イラする。」と、何度も何度も言われ続けてきました。

実は開発担当の私にとっても、耳の痛い、触れてほしくない部分で

した。しかし、それは現場サイドの無いものねだりだと割り切って

今まではスルーしてきました。

ところが長い年月を経て

それがようやく解決したのです。
名づけて「前向き棒」です

[　開発のポイント ]

☆細いロープの捻じれによって、景品があらゆる方向を向いてし

まうことを防げれば解決すると判断し、２本の平行棒を景品の

背中に軽く接触させることを考えた。

☆２本の平行棒は、下方向に延びたところで直角に曲がり一本に

繋がっており、他方は上方へ延びたところでそれぞれが平行し

て湾曲していることを特長とする前向棒を考えた。

☆そしてロープを整列させるために横向きに取り付けられている

下パイプに、前向棒の湾曲部分を引っ掛けぶら下げるようにす

ればよい。この時、ぬいぐるみの背中には前向き棒の平行部分の

それぞれ２点が軽く触れている状態が好ましいとする。

☆景品が長尺ものであったり、吊っているロープが長かったりして、

標準の前向棒では役に立たないという場面では、それらを上下二段

に繋いで使うことにすればよいとすることで、何とか解決に漕ぎ

着けた。

これでやっと長年の懸案を片付けることができました!!