開発力を伸ばす3Dプリンタ

有限会社楠野製作所

開発力を伸ばす3Dプリンタ

スタッフブログ

2019/01/23 開発力を伸ばす3Dプリンタ

開発担当 楠野博美
最近、楠野製作所に開発ブームが起きています。その契機となったのは、

3Dプリンタを導入したことです。1台目は何となく興味だけで、

廉価な物を購入しました。3年前でした。

 

MUTOH製で大きさや見栄えの割には、とても安い買い物でした。
性能もまず満足のいくものでした。

 

img_4541

 

ですから当然
何とか動かしたいという社員の気持ちはあったのですが、手応えがあり過ぎて

専務以外はあまり触るところを、目にすることはありませんでした。

 

 

そうこうしているうちに、専務が何となく使えるようになってきて、

それにつられるように他の社員も少しずつ慣れてきだした頃に、
ソフトに明るい社員が入社することによって、3か月で3Dをマスター

し、結構難易度の高いものを製作するようになったために、

それにつられるように、社内のモチベーションが一気に跳ね上がりました。

 

社員のレベルが上がると当然ながら、「こんなものまで作れるのなら、

もう1ランク上の3Dプリンタが欲しい! 」ということになって、

さらに精度の高い久宝製のプリンタを購入することになりました。

 

img_4543

 

こうなるともう止まりません。社員は自分の好きなフィギュアやスマホ立てを

作ったり、足りない金属部品や樹脂の部品なども応急的に製作したりして、

広範囲に3Dの活躍の場所を広げていきました。

 

 

やがて、性能差があったMUTOHのプリンタと久宝製のそれを、仕事の
目的内容に合わせて、使い分けるシフトまで考えられるようになりました。

たとえば、単純でたくさん作るなら⇒MUTOHで、緻密でゆっくり作る

ものなら、⇒久宝製という具合に振り分けられました。

img_4545

 

上の作品、

右側の、ゲームギミックの「マウス」はMUTOHのプリンタで作られ、

左側の、エアー抽選器の「噴き出し口」は久宝のプリンタで作られたものです。

 

 

過去において、アナログゲーム機開発の試作は大いなる時間と

うんざりする手間に支配されることが日常でした。

 

 

例えば、先日完成を観るに至ったプライズゲームがあるのですが、

その中で使用されるたった1つの重要部品で説明しますと、

それぞれ上下に直交するレールを繋いでいる金具を、ある目的のために、
「曲げる適正角度と取付の難度が低い」ことを狙って作り直すときに、

従来なら、2つの条件を満たす的確なものが誕生するまでに、

どれだけの図面のやり取りと板金試作が繰り返されることでしょう。

 

 

せめて板金屋さんが隣にあればまだマシな気がしますが、

それにしても、高価な無駄な作業が繰り返されることは、

想像するに難くないと思います。

 

過去はその部分の空しさから発明を止めることもありましたが、

今は、それらもモチベーションへと変わります。

まさに楠野製作所の最近の開発は3Dプリンタさまさまです。

 

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