クレーン会議は踊る Ⅱ
開発担当 楠野博美
さてと、今回もまた会議室で、新製品の価格を決定する熱い議論が
繰り広げられそうです。 KUSNO(国際商標登録)のクレーン系ゲームは 他社さんとの比較においてかなり割高感があります。 その原因は量産をしないで、10台くらいのロットで作っているので、 仕方のないところとなっています。
このジャンルでのプライズ機の当社価格は、2年前から
99万円(OP価格)を付けていました。新開発の
マウスパニックの価格もそれに習って99万という値が付きました。
10日前までこの部分は絶対動かないものと考えていたのですが、
会議室の中で大きな岩が動き出したのです。
価格の値引きは最初、コストダウンの努力はしたとの姿勢を
示すことが目的だったこともあって、95万円でよかろうとの
思いがありましたが、
会議は踊り、結局は898,000円が終着点になりました。
果たして賢明な決断だったのかの判断は後に譲ることにして、
とりあえず、これで販売店さんも「売りやすくなった。」と胸を
撫で下ろしたものでした。
ある販売店の営業資料を見ると、大手さんの人気クレーンゲームでさえ、
高いと言われながらも、OP93万円に納まっていました。
※OP=オペレータ価格
そういう現状を考えると、KUSNOが新開発のマウスパニックに、
かろうじてではあるにせよ、OP80万円台を保ったということは、
意義があったのではないかと振り返っています。
それにしても、当初決定していた価格を途中で変更することは、
何か金額の張るパーツをその代償として、
削除あるいは交換しなければならない苦悩が生じる訳です。
今度はそれに対しての議論が行われ、その結果
「3Dで作るギミック部分のマウスは、手間暇が掛かり過ぎる。」
そこで、↓
「ギミック部分のマウスは金属の箱にしよう」との 結論に至る訳です。
自社の利益の削減努力と手間暇かかる3D作業の放棄で、
マウスパニックは、課題のコストダウンに成功したことになりますが、
その後には納得できない違和感が残ります。
確かに3Dのマウスに比べると、金属のマウスはコストダウンに 向いているかもしれないが、ビジュアル的には難があります。
どうしても3Dプリンタで作ったマウス形状のギミックを諦めきれず、 考えあぐねた結果、行き着いたのは、
『オプションで3Dマウスを用意する』という終着点でした。
因みに、オプションギミックが付いたプライズゲーム・マウスパニックの 価格は、標準仕様より高くなって948,000円となることも
この会議で決着しました。
■■□―――――――――――――――――――□■■
有限会社楠野製作所
【住所】 〒559-0025 大阪市住之江区平林南2-10-41
【電話番号】 06-6681-6116
21/12/27
21/06/14
21/04/28
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開発担当 楠野博美
さてと、今回もまた会議室で、新製品の価格を決定する熱い議論が
繰り広げられそうです。
KUSNO(国際商標登録)のクレーン系ゲームは
他社さんとの比較においてかなり割高感があります。
その原因は量産をしないで、10台くらいのロットで作っているので、
仕方のないところとなっています。
このジャンルでのプライズ機の当社価格は、2年前から
99万円(OP価格)を付けていました。新開発の
マウスパニックの価格もそれに習って99万という値が付きました。
10日前までこの部分は絶対動かないものと考えていたのですが、
会議室の中で大きな岩が動き出したのです。
価格の値引きは最初、コストダウンの努力はしたとの姿勢を
示すことが目的だったこともあって、95万円でよかろうとの
思いがありましたが、
会議は踊り、結局は898,000円が終着点になりました。
果たして賢明な決断だったのかの判断は後に譲ることにして、
とりあえず、これで販売店さんも「売りやすくなった。」と胸を
撫で下ろしたものでした。
ある販売店の営業資料を見ると、大手さんの人気クレーンゲームでさえ、
高いと言われながらも、OP93万円に納まっていました。
※OP=オペレータ価格
そういう現状を考えると、KUSNOが新開発のマウスパニックに、
かろうじてではあるにせよ、OP80万円台を保ったということは、
意義があったのではないかと振り返っています。
それにしても、当初決定していた価格を途中で変更することは、
何か金額の張るパーツをその代償として、
削除あるいは交換しなければならない苦悩が生じる訳です。
今度はそれに対しての議論が行われ、その結果
「3Dで作るギミック部分のマウスは、手間暇が掛かり過ぎる。」
そこで、↓
「ギミック部分のマウスは金属の箱にしよう」との
結論に至る訳です。
自社の利益の削減努力と手間暇かかる3D作業の放棄で、
マウスパニックは、課題のコストダウンに成功したことになりますが、
その後には納得できない違和感が残ります。
確かに3Dのマウスに比べると、金属のマウスはコストダウンに
向いているかもしれないが、ビジュアル的には難があります。
どうしても3Dプリンタで作ったマウス形状のギミックを諦めきれず、
考えあぐねた結果、行き着いたのは、
『オプションで3Dマウスを用意する』という終着点でした。
因みに、オプションギミックが付いたプライズゲーム・マウスパニックの
価格は、標準仕様より高くなって948,000円となることも
この会議で決着しました。
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有限会社楠野製作所
【住所】
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