クレーン会議は踊る Ⅲ

有限会社楠野製作所

クレーン会議は踊る Ⅲ

スタッフブログ

2019/06/03 クレーン会議は踊る Ⅲ

開発者 楠野博美

プライス機マウスパニックのことで、また会議に突入!
例によって、また価格で紛糾することとなった。

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KUSNOでは試作機を実際にゲームセンターで稼働させて、

その感想を店舗担当者から引き出し、製品づくりにフィードバック

させることがよくあります。

 

やはり、ゲームセンターでたくさんのゲームを見たり扱ったり

している人の気づきとかアイデアは、機械の作り手に多くの発想を
もたらすきっかけとなります。

ほん最近も、どうしたらこの機械の良さが出せるか、また稼働率を

アップさせることができるかをテーマにして、マウスパニックのテストに

挑んでいる店長さんが、

「マウスパニックのギミックのスタート位置が遠すぎるので、

この部分を店舗側で勝手にスタート位置を変更ができるように

改良してもらえれば、ギミックの動きを小さくできて、

その分、1ゲームに費やす時間が短縮できる。」との

レポートを届けてくれたので、早速対応して、15㎝の移動距離の

短縮を達成しました。

 

img_5065

 

「移動距離が少し長いかなあ?」ということは、

実は初めから分かっていたのです。でも、ゲームはセカセカするより
くつろいで遊びたいものという開発者の思いが、

「ギミックがのんびり目標に迫る様子を楽しんでもらおう」との、

形となり、

移動距離の長さを容認したところがありました。

 

しかし「もしかして、それは妄想だったのかもしれない」と

短縮作業を終えてから、思うようになりました。

 

その理由は、「ハサミ構造のギミックがゆっくりと手前にやって来る」様子は、
開発者の期待通りに、適度に緊張するいい間合いを作り出して
いるのですが、

その反面、

「景品を吊るしたロープをカットできずに引き返す時のギミックを、

長い時間をかけて見送るのは、悠長というよりは、むしろ

じれったさを感じることも無くはないなあ。」と思いました。

そうこうしている間に、私は移動体ギミックの往復の時間短縮には、

功罪があることに気付きました。

「往きはよいよい、帰りはこわい」の両面があったことに

気付かされてしまったのです。
そういう意味では、幾分遅すぎたタイミングではありましたが、

いい勉強になりました。

 

 

・・・・・話が脱線してしまいましたが、価格の話に戻します。

 

今回、私に影響を与えてくれたその店長さんが、またまた新たな提案を
KUSNOに持ち込んできたせいで、マウスパニックはまたもや

価格のことで、会議室を騒然とした空気で満たすことになりました。

既にテストは最終段階に達している中で、私の元に飛び込んできた

その課題は、とても手強いもので、要求のままに対応すれば、

さきの値下げ会議で決定したはずのOP価格をもう一回

上げる方向で検討しなければならなくなってしまいます。

 

少し困った感はあったのですが、それでも手強い改善と

取り組むことにしました。

その反動で、「廉価パーション仕様」とか「プレミアム仕様」

とかいう目論見は、もうどこかに飛んでしまい、その結果

「マウスパニック基本価格948000円」のスッキリ一本価格に

なりました。
せっかくコストダウンを目指して、取り組んだ

「目標価格898000円」構想は

どこに消えたのかの思いはあるものの、

 

すったもんだして会議で決めた価格は会議室で何度も変化して、
ようやく今度こそ終焉となりそうです。

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と思ったのも、つかの間の話・・・・、

「3D成型マウスは『プレミアム仕様』での標準装備品につき、

今回の標準仕様機には付けられない。」

という理由で、

会議はまたまた踊り出しました。一向に終わりません^^;

 

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