クレーン会議は踊る Ⅳ

有限会社楠野製作所

クレーン会議は踊る Ⅳ

スタッフブログ

2019/06/12 クレーン会議は踊る Ⅳ

開発者 楠野博美

「3D成型マウスは『プレミアム仕様』にのみ装備される

ものでした。しかしさきの会議で「レギュラー仕様

価格一本化政策」が支持された煽りを喰って、

成型の3Dマウスは、「プレミアム仕様」の名称と共に

消えるのか?との帰路に立たされました。

 

ということは必然的にレギュラー仕様機には、

プレミアム専用の3Dマウスは付けられないことになるのか?」

ということになり、会議はまた踊り出しました。img_5021

 

プライズゲーム・マウスパニックはカットメカ(ギミック)を、

何としても成型モデル(マウス)にしたかった。

 

従来の自社製カットギミックは、その外観を四角い金属の箱で

覆っていました。

単に金属の箱からハサミが出ているだけのシンプルで
見栄えのしないものでした。

img_5089

【従来機のカットユニット(ギミック)】

 

KUSNOでは当初、マウスを、金型を起こして成型して

量産することを、考えていたのですが、それはすぐ

妄想と分かりました。

理由は金型がやたらに高過ぎたのです。

もう参りました。


それならばと、

次にシリコン型を起こしての量産も企んだのですが、
シリコン型の消耗は激しく、良く持ったとしても、

マウスをせいぜい20個作るのが限界と知りました。
「それであれば、マウスのカットユニットを成型で作ろうとしたら、

10台分のギミックを作るために、一個のシリコン型が消耗するのでは、

全く採算が取れなくなる。」という展開になってしまいます。

 

そこで考えあぐね辿り着いたところが、社内の3Dプリンタで作った

マウスでも構わないではないかという発想でした。

 

img_4889

 

以後KUSNOでは3Dプリンタで作成した、樹脂製の

ふっくらネズミのことを3Dマウスと呼ぶようになったのです。

 

img_4926

 

 

なぜギミックをネズミにしたのか?

何かやんちゃな生き物がガリガリと餌をあさっている様子を
表現するのに適している動物はいないかな?

色々思案した結果、ネズミがいいということになった訳です。

 

そのネズミもリアルなものではなく、パソコンのマウスを

連想させる太めのかわいい形がいいというところに

落ち着いたのです。

デザイナーから上がってきた図を見て、とぼけていて

かわいらしく感じました。
「これなら、プレイヤーさんと楽しく向き合ってくれるのではないか」

とワクワクしました。

 

だからこそ、思い入れの深い成型マウスがここで、

プレミアム構想と共に姿を消してもらっては困るのです。

 

 

 

img_5097

【レギュラー仕様には板金ギミックが装着されている】

 

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