クレーン会議は踊る 5話

有限会社楠野製作所

クレーン会議は踊る 5話

スタッフブログ

2019/06/19 クレーン会議は踊る 5話

 

 

開発者 楠野博美

 

第4話の「レギュラー一本化政策」で、レギュラー仕様のOP価格が

948,000円になったということは、

相変わらずKUSNOのクレーン系ゲームが国内で一番高い!

というところにまた戻ってしまった訳です。

 

まあ、それでも以前の99万円からすると、4万円以上安くなって

いる訳だし、装備品も隋分奢られています。

 

会議は一応成果を出していると評価できるですが、

それでも3D成型マウスまでが消えるのは、何とも寂しい。
なんかいい手はないものか・・・・・、

 

そんな時、

過去に車を買った際に、標準で着いているレギュラー仕様のタイヤが嫌で、

わざわざオプションのレグノを選んだりすることがあったことを

思い出しました。

私はとっさに「これだ!」と閃き、

成型の3Dマウスをオプションパーツとして準備することに決めました。

 

 img_5144

 

周囲は「何も開発者が閃くまでもない、ごく普通の流れ」と、

軽く受け流し、さしたる拒絶反応もなしに賛同しました。

 

シリコン成型マウスは、

機械一台に対して安く見積もっても8万円という見積りが

出ていました。

ということは、マウスパニックのレギュラー価格から

金属ギミックを外し、成型ギミックを取り付けるとなると、

その場合、レギュラー価格が、103万円にもなってしまいます。

 

img_5086

 

【板金マウス:レギュラー仕様に標準装備】

 

そこでまた、会議の場が紛糾しました・・・・・が、

今回は収束するのも早かった。

 

成型マウスを使用した本体の価格が、100万未満に収まるよう、

4万円に値下げすることが、早々と決まりました。

 

 

「そんなに安い価格で?」

結論が早く出たのは歓迎するものの、この価格では無茶過ぎると

思い、「安過ぎて利益が載せられない!」とこぼしてしまいました。

 

実際、外部に発注するのであれば、全く無理な話ではあるのですが、

今回ばかりは「もう仕方ない」という気持ちになりました。
そうと割り切ったからには、もう外注には出せないのだから、
現在の残された選択肢は一つだけ、「自社内で3Dプリンタと私が

協力して作るしかない!」、との結論に落ち着きました。

 

img_5148

【3Dプリンタと開発者の共作の成型マウス】

 

3Dとの共同作業でのマウス作りであれば、

製作する3Dマウスに利益を載せられない状況は、

変えられなくても、その代わりに、カットユニットに、

板金製ではない樹脂製のマウスが搭載される可能性も、

お客さんの選択肢の中に残せたということで、

プライズゲーム開発者の思い、

「カットギミックを今度こそ成型で!」との思いが

何とか達成されたということになりました。

 

踊りに踊ったクレーン会議の結論です。

 

1)プライズ機マウスパニックの価格は、

OPで948,000円(税抜)とした。

 

2)レギュラー装備の四角い板金製のカットギミックを下取りして、

オプションの3Dマウスギミックと交換する場合、機械の価格は

OPで990,000円(税抜)とした。

 

3)マウスの製作には金型やシリコン型を使わず、

自社内3Dプリンタで作ったものを、開発者が磨き、

色を着けたりして、提供することとした。

(※良い事か悪い事か、手作り感満載です。)

 

以上のことが決まり、会議は閉会となりました。

 

長かったけど、まずはめでたし^^

 

 

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