誰よりも早く商標登録した「ドローンポート」
開発者フリートーク 楠野博美
ドローンという言葉が氾濫し始めた頃に、ちょっと気になったので、
特許庁のプラットフォームで先行登録商標を調べてみました。 そうしたら、「DRONE」という文字が一例のみ見つかりました。 もう誰かの権利になっていました。
それならば、「DRONE PORT」ではどうだろうと考え、検索してみました。 誰も登録している人はいませんでした。意外でしたが、 多分「ヘリポート」という言葉が巷に氾濫しているので、
DRONE PORTも誰かによってとっくに出願されているだろうと
私は諦めていたこともあったので、「これは儲けた!」とばかりに
電光石火でドローンポートの試作品を作り、商標を出願しました。
ただそうは思いながらも正直なところ、この時点では、商標は 拒絶されるものと判断していました。
なのに、それが拒絶されるどころか、 登録されることになったのですから驚きでした。
当然小躍りして喜びました。
DRONE PORTが自分だけしか使えない商標になった訳ですから、
気分が悪かろう、はずがありません。
それからというもの、いつ誰が、「あなたが所持している DRONEportの商標を使わせてください。」と頼んでくるのか、
心待ちにする、ワクワクドキドキの日々を過ごしました。
3カ月以上経つ頃に、国土交通省や東大DRONE研究会が DRONE PORTという呼称を使いだしたので、「時は来た!」と ばかりに顧問弁理士に、「当社の商標を使用するなら、 ライセンス料を払いなさい。」とのメッセージを発信してもらおう。 と思い連絡を取りました。 多分、弁理士さんも声をはずませ、喜んでくれるものと、疑いもなく
思い込んでいましたから、電話に出た相手の言葉のトーンにはとても 驚かされました。
長い間、楠野製作所とタッグを組んできた弁理士さんが発した言葉は、 「既に公知化され、世間ではDRONEportは汎用語になっています。 残念ですが、商標権を掲げるタイミングは完全に逃していますね。」と、
なんともそっけない返事でした。
しばらくの間、頭が「ガーン」状態でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからというもの、何か気の抜けた何日かを過ごしましたが、 それでも、割と早いうちに気持ちをリセットすることができました。
因みに試作で作ってあったその当時のDRONEportは、今では、 クレーンゲームの景品(フィギュアやぬいぐるみなど)を彩る 「ライティングPORT」として、再デビューを果たしています。
「これでも いいのだ!」
■■□―――――――――――――――――――□■■
有限会社楠野製作所
【住所】 〒559-0025 大阪市住之江区平林南2-10-41
【電話番号】 06-6681-6116
21/12/27
21/06/14
21/04/28
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開発者フリートーク 楠野博美
ドローンという言葉が氾濫し始めた頃に、ちょっと気になったので、
特許庁のプラットフォームで先行登録商標を調べてみました。
そうしたら、「DRONE」という文字が一例のみ見つかりました。
もう誰かの権利になっていました。
それならば、「DRONE PORT」ではどうだろうと考え、検索してみました。
誰も登録している人はいませんでした。意外でしたが、
多分「ヘリポート」という言葉が巷に氾濫しているので、
DRONE PORTも誰かによってとっくに出願されているだろうと
私は諦めていたこともあったので、「これは儲けた!」とばかりに
電光石火でドローンポートの試作品を作り、商標を出願しました。
ただそうは思いながらも正直なところ、この時点では、商標は
拒絶されるものと判断していました。
なのに、それが拒絶されるどころか、
登録されることになったのですから驚きでした。
当然小躍りして喜びました。
DRONE PORTが自分だけしか使えない商標になった訳ですから、
気分が悪かろう、はずがありません。
それからというもの、いつ誰が、「あなたが所持している
DRONEportの商標を使わせてください。」と頼んでくるのか、
心待ちにする、ワクワクドキドキの日々を過ごしました。
3カ月以上経つ頃に、国土交通省や東大DRONE研究会が
DRONE PORTという呼称を使いだしたので、「時は来た!」と
ばかりに顧問弁理士に、「当社の商標を使用するなら、
ライセンス料を払いなさい。」とのメッセージを発信してもらおう。
と思い連絡を取りました。
多分、弁理士さんも声をはずませ、喜んでくれるものと、疑いもなく
思い込んでいましたから、電話に出た相手の言葉のトーンにはとても
驚かされました。
長い間、楠野製作所とタッグを組んできた弁理士さんが発した言葉は、
「既に公知化され、世間ではDRONEportは汎用語になっています。
残念ですが、商標権を掲げるタイミングは完全に逃していますね。」と、
なんともそっけない返事でした。
しばらくの間、頭が「ガーン」状態でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
それからというもの、何か気の抜けた何日かを過ごしましたが、
それでも、割と早いうちに気持ちをリセットすることができました。
因みに試作で作ってあったその当時のDRONEportは、今では、
クレーンゲームの景品(フィギュアやぬいぐるみなど)を彩る
「ライティングPORT」として、再デビューを果たしています。
「これでも いいのだ!」
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大阪市住之江区平林南2-10-41
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